優勝してしまった。

図らずも優勝をしてしまった。
一緒に回ったメンバーは、誰も期待していなかったと思う。
やり始めた若手に、優勝してもらい、これからも励んで欲しいと思ったことだろう。

優勝の名前を聞いた時のみんなの顔
明らかに落胆していた。
幹事も、トロフィーさえ手渡してくれない。
そんな反感のオーラの中、しどろもどろで、優勝スピーチをした。

今思い返しても、まったく、面白みのないスピーチ。
優勝しても、後悔ばかり。

朝は、車もスムースで、天気も良く順調にゴルフ場に着いた。

結構、一生懸命に練習をしたし、数日前のラウンドでも感覚を取り戻して、いい感じに打てるようになっていた。

ちょっと、自分では内心期待していた。

それが、いきなり出だしから、大サソリ。
大サソリとは、Youtubeのゴルフチャンネル「わほーまっちゃんの」
で使われているドフックのこと。

最初から林からの脱出で、次のショットが、トップ、次がグリーンオーバー
上がってみたら、ダブルパー
その次もダボ、そしての次もダブルパー

そんな出だしだった。
新ペリエで、そんな大叩きホールが、うまく隠しホールと重なって、ハンディが大きくなってしまって、優勝になってしまったのだ。

なんとか、内面に意識を向け、目標に集中しようと思うのだけど、なかなかできない。
心の声が、「ちゃんとバックスイング」、「ゆっくり振って」、「飛ばさない」なんてうるさい。
ゴルフは周りの他の人は黙っていることを要求するのに、自分の声は黙らせることができない。

その声が、失敗を誘うことはわかっているのだ。

ぶつぶつ頭の中で囁くたびにミスをする。

ゴルフを長くやればやるほど、失敗の記憶が蓄積されている。
その嫌な感覚が、いつも自分は失敗するかもしれないという自己不信につながり、
心の中で、ぶつぶつとそうならないようにしようとする声がする。

しかしその声がますます、自己不信を強めて、筋肉を硬くして、スムースにスイングをダメにしてしまっている。

自己不信を感じないできる自分を作ろうと、一生懸命に練習する。

しかしそれの原動力は、「うまくできないかもしれない」自己不信からきているので、やればやるほど、できない自分を植え付けているのかもしれない。

だから、ちょっと新しい場面や、経験していない状況になると、途端にミスをしてしまう。

そうなると、心の声の出番で、ほらやっぱり、言わんこっちゃない。
だから、もっとゆっくり、考え方を変えてなんて、ぶつぶつ言い始める。

多分これが、ゴルフがうまくいかない最も大きな原因だと思う。