無為の為

今日の目標は、とにかく、言葉で考えない。
これをしよう、しないようにしよう、このタイミングで、ゆっくりとかなんていう言葉は、すべて忘れて、感覚に任せることを目指した。

ラウンド前の練習は、まず、深呼吸、ゆったりとした呼吸の感覚と、鼻の穴から出入りする空気の感覚に意識を向けた。

アプローチ練習は、1〜3ヤードのアプローチ練習。
芝の深いところ、薄いところから、バウンスの抵抗感に意識をむけ、ボールの上がる角度や、距離、転がりを感じてみた。
ここでもあ〜しよう、次はこう打ってみようなんて考えないで、ただ、ライの見た感じとスイングの感覚に意識を向けることに集中した。

あとは、リズムに意識を向けて、7番アイアンの素振りを10回程度した。

パット練習も、上りだから、下りだから、方向を綿密に読むなんてことをやめて、
なんとなく、グリーンの傾斜を感じて、まずは、自分の気持ちの良いストロークでの距離を見る。
その次に、5mを打ってみようとしてやる。
上りと下りのボールの転がりに注目した。
その次に、20mほどのロングパットのボールの転がりをただ、ボーっとみてこんな感じなんだな〜って思いを大切にした。

次元が変わった。

後半の4番ホール、パー4で、11も叩いたのに、スコアは90。
普通は、11も叩いたあと、ガタガタと崩れていくのに、その後、ボギー、パー、パーと続いた。
3-5mの距離のパットが、4回も入った。
そのおかげで、パーを拾えた。


15番ホール、ホール左側と、途中にベアグランドの荒地が設定されている。
4打目を、二段グリーンの奥側、横の70cmくらいに外した。
奥側からは、下の傾斜で、下手に強く打つと、グリーンを出てしまいそうになるくらい、上からは傾斜がきつい。
距離的には、20ヤード以上あった。
もう考えないで、こんな感じで打ち出せばいいかなって感覚でアバウトで方向を決めてスッと打った。
ピンの上側、3mも方向が違う打ち出しから、下り斜面に乗って、フラフラとホールに近づいて、コローンと入ってしまった。

ダブルボギー確実が、パー。
いつもは、手前の芝に喰われるから、少し強めに打ってとか考えてしまい、強く入ったり、下のラインがきになって、手前の芝に食われて、チョロたりするのに。

なんなのだろう。この感覚は
無為の為、自分の感覚を信じて任せる。

OBを打って、11を叩いたホールはこれがなかった。
かすかに、欲が顔を出して、しまった。
ほんとにささやかな欲が言葉になった途端、何かが邪魔をする。

今回良かったのは、このたたいたホールの後、
呼吸や、リズムを感じることに集中し、スイングをなんとかしようと思わなかったことだと思う。
OBのスイングは、ちょっとオーバースイングになって、切り返すタイミングがずれた。今までなら、少しコンパクトにしようとか、ゆっくりスイングしようとか考えたが、なんとかしようとは、一切考えなかった。

ただ、スイングのリズムと呼吸、そして、バックスイングの時の右足の感覚にししきを向けた。

それで、次のホールは、当たりが戻ってきた。

自分でなんとかできるなんて、なんて愚かだったのだろう。

しかし、この感じは続かない。
今までは、「つかんだ」と思って、この感覚を再現しようと、すぐに言葉に変えてしまっていた。
今回は、今回だったのだ。
いいのだ、その時の感覚を楽しめば、という気持ちで次できるといいなと思っている。